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子供にとっての“知らない人”とは、どんな人?:子どもにとっての他人 (2) [1/18]
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親子で楽しみながら防犯シミュレーション(その1)

セコムの舟生です。先日、「危険に対する事前の備えと万一のときの対策をしっかり考えましょう」というお話しをしましたが、それでは実際にどうしたらいいのかという具体的な話を、今日から3回連続でお話ししたいと思います。

最近では、学校や地域などで、子供が犯罪者と遭遇したときにどうしたらいいかという勉強会などが盛んに行われていますが、実は家庭でも、ゲーム感覚で子供の防犯意識を高める訓練ができます。ここでは、実際に体を動かして親子で行う「防犯シミュレーション」のやり方をご紹介します

はじめは、ちょっと親子だと照れくさいかもしれません。でも、それでいいのです。家庭の中での遊びのひとつとして楽しみながらやってください。理想は、子供が楽しくなって自分から「またやろうよ!」と言い出してくれることです。どんなに素晴らしい訓練でも、一度やっただけでは効果はほとんどありません。繰り返し行うことで初めて体にしみこんでいくのです。子供が何度もやりたくなるほど楽しく訓練をする、これは親子でなくてはなかなかできることではありません。

イメージシミュレーションの基本は、ご家族が犯人役になって、子供をさまざまな手段で誘い出すというものです。過去の連れ去り事件の研究から、誘い文句は大きく以下の4つのパターンに代表されることがわかってきました。

1)子供の好きなもので誘うパターン
「子猫が生まれたんだけど見にこない?」
「新しいゲームがあるんだ。うちで一緒に遊ぼう!」
「このアンケートに答えると5,000円もらえるよ。ちょっと答えてみない?」

2)助けを求めるパターン
「道に迷っちゃったんだけど、駅まで案内してくれない?」
「子犬が迷子になっちゃったんだけど、一緒に探してくれないかな?」

3)緊急事態を装うパターン
「君のお母さんが交通事故にあったんだ。一緒に病院に行こう」
「お父さんが病気で倒れた。お母さんから病院につれてくるように頼まれたんだ」

4)大人の世界に誘惑するパターン
「君かわいいね、将来タレントになれるよ。芸能事務所に紹介するから写真を撮らせてくれない?」

子供の注意ポイントでは実際にシミュレーションをしてみましょう。お父さんやお母さんが犯人役になって、上記のパターンのどれかを使って子供に話しかけてみます。状況や言葉づかいにオリジナルの工夫をしてみてください。ただし、通りがかりの人に「本当の不審者」と思われて通報されないように注意してくださいね(笑)。

子供側の答え方としては「一度家に帰って聞いてきます」というのが基本になります。状況によって、「学校の先生に聞いてみます」と答えたり、道を尋ねられた場合などは「その先に交番があるのでそちらで聞いてください」という答え方もあります。

しかし最初から正解を教えこむのではなく、子供に自由に答えさせてみてください。そして、その答えが、たとえば「お母さんが交通事故にあったかどうか、一度家に行って確認してみる」というものであれば、「怪我がひどくて、一刻をあらそうんだ。すぐおじさんの車に乗って。携帯電話を貸してあげるから、車の中で連絡しなよ」などと、ちょっと意地悪く続けてみてください。そして終わった後に、子供が状況に応じてどう答えることができたかを振り返って、親子でじっくり話し合ってみましょう。うまく答えることができなかった場合には、また次回はシチュエーションを変えてやってみましょう。一度でもうまく対応できればそれが子供の自信にもなります。

ポイントは、「自分の身を守る答え方」を子供が自ら考え、身に付けることなのです。
次回へつづく…


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