「1対29対300」の法則から学ぶこと

セコムの舟生です。

大人の注意ポイント今までに何度かご紹介していますが、子供の防犯にとって最も大切なことの一つが、親子のコミュニケーションです。先日ご紹介した『白いおばけのスー おるすばん、危機一髪』と『親子できたえる防犯力』も親子のコミュニケーションを促進することで、子供を事件から守ろうということが大きなテーマの一つです。

さて、この親子のコミュニケーションの大切さについて考えさせられる、「1:29:300」の法則というものをご存知でしょうか? どんな法則かと言うと・・・

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そもそも、親子のコミュニケーションが大切なのは、子供から些細な出来事について話を聞いたり、子供の様子のちょっとした変化に気づくことによって、事件につながる危険な兆候を早めにキャッチすることができるからです。以前にもご紹介しましたが、小さな出来事の陰には、大きな事件が隠れていることが多くあります。子供の周囲や子供自身に起きている危険の芽を小さなうちに把握して、大きな事件へのつながりを未然に防ぐことが重要です。


労働災害の事例から導き出した「ハインリッヒの法則」
「ハインリッヒの法則」とは、アメリカの技師ハインリッヒ氏が労働災害の発生確率を分析して導き出した「1対29対300」という比率のことで、1つの重大災害が発生したとき、軽傷の事故が29、怪我はなかったけれど“ヒヤリ”とした体験が300の割合で発生しているというものです。

これを子供の事件に置き換えてみましょう。連れ去りや誘拐など、1件の重大な事件が発生した背景には、29件の「声かけ事案」のような、実際の事件にはいたらなかった小さな出来事が起きていると考えられます。また、その小さな出来事が発生した背景には、300件の「意識されない出来事」が起きているといえます。ですから「声かけ事案」や「意識されない出来事」といった出来事に注意を払うことが、1件の重大な犯罪を防ぐことにつながっていくわけです。


「声かけ事案」「意識されない出来事」とは
子供に対する声かけ事案とは…
「お菓子をあげる」「オモチャを見せてあげる」など、子供の興味をひくような甘い言葉で誘ったり、後をつけてきたりなどの行為をいいます。こういった声かけ事案は誘拐事件などの前兆と思われるもので、いつ重大な犯罪につながってもおかしくありません。不審者は、子供の気をひく甘い言葉やさまざまな嘘で巧みに近づいてきます。

意識されない出来事とは…
日常どこにでも起こり得る、社会の目から放置された出来事をいいます。たとえば公園の水道が壊れていたり、壁の落書きが消されずに放置されていたりといったことです。こういった小さなほころびが放置されていることが重大事件を招く呼び水となることは、十分にありうるのです。

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みなさんは、お子さんとその日の出来事について話をしていますか? 毎日、その日にあった出来事を聞き、会話の中から子供たちのちょっとした変化を見逃さないようにしましょう。ほんの少しでも「何か普段と違うな…」と感じたら、お子さんや周囲の様子に注意を傾けてください。「たいしたことではない」と聞き流すのではなく、常に「事件の予兆が隠れているかもしれない」と意識して行動をすることが大切です。


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2007年03月16日(金)

 

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